移住先に小樽市を選ぶかで悩んでいる方もいるのではないでしょうか。札幌の隣に位置する小樽市は、観光地としても有名な港街です。美しい街並みと、新鮮な海の幸は、やはり大きな魅力でしょう。今回は小樽市の住みやすさを紹介しながら、移住のメリットとデメリットを解説します。
小樽市への移住がおすすめな理由
豊富な自然に恵まれ、古い歴史と現代文化が共存している小樽市。移住者にも暮らしやすいとして、おすすめする理由はいろいろとあります。まずは、小樽市の住みやすさや、移住サポートの内容についてご紹介していきます。
自然に囲まれた都市【小樽】
小樽市は雄大な自然がありながら、不便を感じずに暮らせる街です。移住先を選ぶポイントとして、「田舎過ぎないこと」は暮らしやすさにも繋がるのではないでしょうか。海と山に囲まれ、豊かな自然を味わえる小樽市は、郊外ののんびりとした雰囲気を持っています。その一方で必要な公共機関や施設が揃っているため、都会の利便性もあわせ持つのです。このことから、小樽市は日々の生活にはあまり不便がない「適度な田舎」だといえるでしょう。
札幌や新千歳空港へのアクセスのよさ
北海道の主要都市・札幌の隣にある小樽市は、交通の便がいい街です。小樽市で暮らす際の移動手段としては、車、バス、電車があります。小樽市には国道が通るほか、札樽自動車道、後志自動車道があり、高速道路を利用しての移動も可能です。また、市内には北海道中央バスとJR北海道バスが運行していて、中心部から各地区への移動ができます。そして、函館から旭川までの約420kmを結ぶJR函館本線が通っており、電車利用も便利です。
小樽市の移住サポート制度が豊富
小樽市には、スムーズな移住をサポートする制度があります。現在利用できる移住者支援は「移住・定住促進住宅取得費等補助金制度」です。中古住宅の購入に最大60万円、増改築又はリフォームの実施に対して最大40万円の補助金が出ます。また、中古住宅購入の場合は、借入金利を引き下げる【フラット35】地域連携型の利用が可能です。補助対象者の詳しい要件については公式サイトをご確認ください。
そして、小樽商工会議所内には、移住者に向けた「ひと旗サポートセンター」があります。就職先紹介や起業サポート、住居探しの相談に対応しているので、利用してみてはいかがでしょうか。さらに、小樽市が運営する小樽移住情報サイト「笑になるおたる」もあります。移住に必要な情報が盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
小樽市への移住で楽しめること
小樽市には、いいところや楽しめる場所がふんだんにあります。また、年間を通してさまざまなイベントが行われているので、1年があっという間です。ここからは小樽市の魅力をたっぷりとお伝えしていきます。
レトロな街並み
小樽市は、歴史的建造物が立ち並ぶ綺麗な街です。明治・大正の時代に北海道の玄関口となった小樽市は、流通の一大拠点となって栄えました。現在も残る歴史的建造物や小樽運河、石造り倉庫などはその当時に造られ、文化遺産に指定されるものも多くあります。
観光スポット
小樽市を楽しむなら、数々の観光名所は欠かせないでしょう。中心部には、小樽運河をはじめとした代表的な観光スポットが集まっています。歴史ある建物を利用したお店や博物館など、ショッピングや散策が十分に楽しめるエリアです。ここではオリジナルのオルゴール手作り体験や、小樽ガラスの制作体験なども行っていますよ。
さらに、幻想的で美しい「青の洞窟」は、洞窟内に入れるクルージングツアーもあります。このほかにも、まだいくつもある小樽市の観光スポットは、ぜひ実際に体験してみてください。
おいしい食べ物
小樽市には、おいしいものが豊富にあります。港町である小樽市でおすすめなのは、なんといってもやはり新鮮な海の幸です。小樽港では1年を通してさまざまな海産物が水揚げされていて、その時期ならではの魚介類を堪能できます。また、小樽市内に複数ある市場は、観光客だけでなく市民の生活にも寄り添う場です。旬の鮮魚や精肉、青果、惣菜など、いろいろなものが揃い、市場は活気に溢れています。そして、お土産にも人気のスイーツは充実の品揃えです。
季節ごとの行楽
小樽市は、四季を感じながら1年を通して楽しめる街です。雪解けの春は、産卵のために接岸するニシンの群来(くき)で海が白く濁るのが風物詩です。ハイキングや散策ができる桜の名所が多くあり、5月上旬から下旬までお花見が楽しめます。爽やかな夏には、いろいろなお祭りや花火大会などが目白押しです。たくさんあるソフトクリーム店を食べ歩いたり、ウニやホッキなどを堪能できる時期でもあります。涼しくなってくる秋は、紅葉で綺麗に色づく自然豊かな景色が見どころです。
また、お酒やワイン、旬の秋シャコなどのフード系のイベントがいくつも開催されます。雪が積もる冬は、雄大な景観の中、パウダースノーを満喫できるウィンタースポーツシーズンです。雪景色をイルミネーションが彩るイベントや、スノーキャンドルが灯る「雪あかりの路」が開催されます。
小樽市移住のメリット
上記では観光地である小樽市の魅力をお伝えしましたが、観光と暮らすのとではまた違います。住んでみないとわからない利便性や人間関係、治安などは、移住先を選ぶための重要条件ですよね。ここからは、小樽市で暮らすことのメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
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賃貸物件が安い
小樽は賃貸物件が安く、コンビニやスーパーから徒歩10分以内の場所でも、駐車場付きの戸建が5万円ほどからでも借りられます。子供が小さいときは集合住宅(アパート・マンション)に住むと上下左右への音に対して何かと気を遣います。その点、戸建(一軒家)であれば生活音が多少大きくても、音に気を遣わずリラックスして生活ができます。
生活に不便がない
小樽市は、不便を感じずに暮らせる街です。小樽市には、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、ホームセンターから大型商業施設まで、生活に便利な施設がすべて揃っています。普段の生活に必要なものは市内でまかなえるため、買い物に困ることは特にないでしょう。また、公的機関や病院、学校、公園なども十分にあり、わざわざ別の地域へ通う必要もありません。小樽市では、生活するうえで特に不便は感じさせません。
施設が充実している
小樽市中心部には、市役所や保健所、警察署、図書館などの多くの公共施設が集まっています。移住の際の相談や手続きは、中心部ですべて済ませられるでしょう。また、買い物に便利な大型商業施設(ドン・キホーテ、イオン、トライアル)や銀行、郵便局、医療機関なども揃っています。
人のやさしさ
小樽市の人は、親しみやすい人が多いです。移住で心配なこととして、地元の人たちとの付き合いがありますよね。田舎は閉鎖的な部分もありますが、逆に、人との繋がりによって交流の輪が広がる良さがあります。小樽市民は港町特有の人当たりの良さもあってか、親切で優しい人が多いです。気さくで友好的な人がたくさんいるので、移住後もすぐに打ち解けられるでしょう。だんだんと関わりを持つうちに、地元の人たちの温かさを感じられますよ。
地元イベントが多い
小樽市には、市民が参加する伝統的なお祭りやイベントがいくつもあります。市民参加型イベントで代表的なのが、2月に開催される「小樽雪あかりの路」です。雪景色をあたたかく灯すスノーキャンドルやオブジェは、すべてボランティアが制作しています。
治安良さの
小樽市は、充実した防犯対策が行われている街です。小樽市では、防犯のための「小樽市安全で安心な街をつくる条例」が制定されています。これは、犯罪や交通事故、健康被害の防止のための活動や、生活環境の整備などが推進される条例です。
そのほかに、誰にでも利用できる子どもの安全のためのメールサービスや不審者マップもあります。穏やかでのどかな小樽市は、安心して住みやすい、治安のいい街です。
地震が少ない・台風が来ない
小樽は地震が少ないです。小樽には活断層がなく、山に囲まれており、地盤が硬いため、地震が起こりづらいと言われています。また、台風が北海道に来るころには、温帯低気圧となるため、勢いのある台風が小樽に上陸することはほとんどありません。自然災害に強いといった点は、小樽移住の大きなメリットとなるでしょう。
小樽市移住のデメリット
小樽市への移住は、いいことばかりではありません。首都圏とは全く違う環境のため、雪国での生活や郊外の不便さなどはいろいろとあります。ここからは、小樽市で暮らす際のデメリットをご紹介します。
雪かきが大変
日本海沿岸にある小樽市は、多いときで1mを越すほどの雪が積もります。北海道は雪が多い地域のため、冬の暮らしに不安がある方も多いのではないでしょうか。マンション住まいは除雪の心配はありませんが、戸建てでは家の周りの雪かきをしなくてはなりません。また、車を所有している場合は、車の雪下ろしや駐車スペースの除雪作業も必要になります。雪が積もるたびに雪かきをしなくてはいけないのは、なかなか大変な作業です。
坂道が多い・車がないと不便
小樽市での生活には、車がないと不便を感じます。山に囲まれた小樽市は坂道がとても多く、展望はいいのですが、徒歩や自転車での移動が大変です。特に雪の時期は凍結のため歩きにくく、住む場所によっては買い物に行くのにも苦労するでしょう。
また、市内を移動できるバスは1時間に数本のため、自分のタイミングでは行動しにくいです。小樽市での暮らしを快適にするには、中心部に住むか、車の所有を検討するのがいいでしょう。
光熱費や健康保険税率が高い
小樽市での暮らしは冬の光熱費がかかり、健康保険料も高いです。雪国の生活に暖房は欠かせないため、冬はどうしても灯油代や電気代・ガス代が高くなってしまいます。特に古い木造住宅は断熱性能が低く、水道が凍結しやすいという不安もあります。もし凍結で水道管が破裂してしまった場合は、修理が終わるまでの間は水を使えません。水道管凍結を防ぐ対策として、冷え込みが厳しい日には水落としの作業が必要です。
また、小樽市は高齢者人口の割合が40%以上を占めている街です。高齢者が多いと健康保険の財政を守るために税率が上がり、現役世代の負担は大きくなります。そのため、小樽市はほかの地域と比較すると健康保険料が高いのです。
小樽市移住のメリットとデメリットとは?住みやすさを徹底調査【まとめ】
小樽市は、日本有数の観光都市です。海と山の両方があり、自然に囲まれながら、歴史や文化を感じさせる街並みがあります。小樽市を特におすすめしたいのは、「ちょうどいい田舎暮らしがしたい人」です。冬の大変さは避けられませんが、四季折々の楽しみ方があり、地元の文化にも親しみやすい土地です。また、生活するのに不便がないことや人付き合いのしやすさなど、暮らしやすさもあります。そして、札幌が近く、新千歳空港までのアクセスも良いのは注目したいポイントです。移住先を選ぶにあたって、小樽市を候補としてみてはいかがでしょうか。
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